離れていても
クルマは購入してからがお付き合いの始まり。
半年ごとの点検に加え、事故や不調時の対応、時には乗り替えの提案なども。
お客様と営業スタッフは何年もかけて、購入時以上の信頼関係を築いていきます。
そしてこの信頼関係は、時には長い年月、遠い距離を超えて、お客様の声となって現れます。
一台のノートにまつわる、二度の商談。その一部始終に迫ります。
Aさんはかつて、複数の事業を掛け持つ経営者でした。
営業スタッフとは、長年事業の一つで使用する社用車の購入を頼む間柄。

しかし、Aさんは高齢のため一線を退くことに。
自家用車は外国車に乗っており、社用車の繋がりがなくなったAさんと営業スタッフは、直接やり取りすることはなくなってしまいました。
そこから10年後。
Aさんは営業スタッフからセレナを購入します。
大きな外国車から乗り替える際、ひょんなことからお世話になっていた営業スタッフを思い出し、来店に繋がったのでした。
営業スタッフからセレナを購入して1年。
購入時もアフターフォローも、10年前のあの頃と変わらない誠実な対応。
心を許したAさんは、グループ会社の社用車を昔のように営業スタッフに依頼します。
今回は女性スタッフが乗るクルマ。
営業スタッフは、コンパクトカーであるノートの提案を行います。
小回りの効くクルマでありながら、走りも気持ちいい。
社用車にはピッタリのクルマです。
クルマの提案をし、オプションを決め、値引きを提示していく営業スタッフ。
ですが、ノートの購入まであと少しといったところで、会社の都合が変わり、ノートの購入は見送る形に。
連絡に肩を落とす営業スタッフ。
しかしこの時、Aさんの中では
「クルマの購入には、あの営業スタッフに声をかけよう」
と心に決めていたのです。
新しい話が舞い込んだのはなんとその翌日。
自営業をしている、Aさんの娘さんについてのお話でした。
現在の東京の事業所に加え、名古屋にも進出するとのこと。
「4月の頭にはクルマがいる。一台紹介してくれんか。」
使用するのは女性スタッフ。用途は移動用。
ピンと来た営業スタッフは答えます。
「昨日のノート、まだ抑えてありますがどうですか?」

「任せたで、頼むわ。」
こうして、Aさんと営業スタッフによる、ノートの商談が再開したのです。
娘さんはまだ東京にいるため、直接クルマの確認は不可能。
しかし、問題ありませんでした。
営業スタッフの丁寧な提案に納得し、Aさん自身が一度欲しかったクルマ。
クルマの良さは手に取るように分かっているからです。
展示車の写真を送ってノートの全体像を確認。
東京と東愛知。
距離にして240kmをものともせず、娘さんは納得の上ノートを購入しました。

自動車保険に関しては、Aさんのセレナ、娘さんのノートはもちろん、他社のクルマの社用車も加入。
自家用車、社用車も含め、今後のカーライフをまとめてお願いする形になりました。
時間が経てば、人間関係は少しずつ薄れていきます。
距離が空けば、物のやり取りは難しくなります。
それでも、Aさんが営業スタッフに安心して任せることが出来たのは、10年前と変わらない誠実な対応があったからではないでしょうか。