最適解の種を蒔く

クルマを購入するとき、こんな風に言われたことはないでしょうか。
「今日買ってくれるならあといくら値引きします!」
クルマ屋に限らず、営業スタッフは常に目の前の売上に追われます。
しかしながら、目先の売上に飛びつくことはお客様のためにはなり得ません。

今回の話は今までと違い、まだクルマの購入に至っていません。
クルマを今日買うことが最適解に繋がらない、それでもクルマを検討する情報は与えなければならない。
こういったお客様に対して、営業スタッフはどんな行動を起こすのか。

買い物にはタイミングを重視するというAさん。
その後、話題はAさんの生活の変化に。

そう伝えるAさん。
ステップアップのため、現在の仕事経験を活かして転職したとのことです。

翌月頭から京都で半年ほど研修があり、その前に点検をしたかったそうです。

キャンプが趣味なこと、職場が変わること。
これらの情報を得て、営業スタッフは考えます。
本当に、軽自動車のデイズに乗り続けることが最適解なのだろうか。

荷物を載せるなら、軽自動車では手狭かもしれない。
配属などによっては、通勤時間も変わるかもしれない。

Aさんも、営業マンの質問に肯定的な答えで返します。

キックスは、日産のコンパクトSUV。
e-POWER搭載で走りも良く、通勤やアウトドアにうってつけのクルマです。
何より、デイズは5年目。
2回目の車検に加え、タイヤ、バッテリーなどの消耗品も交換の時期になる頃です。


下取と消耗品から見た、営業スタッフからの提案。
これだけであれば、よくある話です。

今回異なるのは、「今」クルマを購入する話ではないこと。
転職をした直後であり、京都の研修が直近で控えている状況。
忙しさの面でも、お金のやりくりの面でも、この状況でのクルマの購入は大変です。
Aさんにとって、クルマを今すぐに購入することは最適解ではありませんでした。

営業スタッフはそれを分かったうえで、お客様の買い替えの「最適解」を提案します。

決算では、通常時よりも値引きが多くなる傾向にあります。
「安くなるタイミング」を重視するAさんにとって、営業スタッフの提案は魅力的なものでした。

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