魅力を組み立てて〜模型でファミリーデトックス〜
世のお父さん方、お疲れ様です。
平日は仕事に、休日はお父さんとしての役割を果たす毎日。
会社や家族の肩書きに属して、気づけば好きなことが中々出来ていない、なんてことも。
そんなお父さんに「ファミリーデトックス」の考え方をオススメします。
会社と家での役割から解放され、時間を忘れて物事に没頭する時間の過ごし方です。
そのひとつとして、プラモデルに代表される模型づくりをご紹介。
少年時代に没頭した「好きなこと」に、久々に向き合ってみませんか。
「ファミリーデトックス」
会社と家での役割から解放され、時間を忘れて物事に没頭する時間の過ごし方です。
ファミリーデトックスのひとつとして模型づくりをおすすめします。プラモデルに代表される「模型」。少年時代に没頭した方も多いのではないでしょうか?今回は模型づくりを始めるのにぴったりなお店をご紹介します。
今回の取材先「ジュニア模型」さん
豊橋駅からクルマでおよそ10分。その店構えは昔ながらの雰囲気を残しています。


店先のショーケースには組み上げられたプラモデルがビッシリ!
店主さんは幼いころからプラモデルに触れ、このお店を継いだといいます。
「個人店って、どうしても入りにくいじゃない。『買わなければ帰れ』みたいな。
僕はそれが苦手で、自分のお店はそういう風にしたくない。」
取材中、店主さんの想いが伝わってくる光景に何度も遭遇しました。
この記事を読んでいる「あなた」の会社と家に次ぐ第三の居場所「サードプレイス」になるかもしれない「ジュニア模型」さん。「お客さんファースト」の店主さんが教えてくれた「模型づくりの面白さ」をお届けします。
早速店内へ

お店に一歩入ると、棚にびっしりと積み上げられたプラモデルがお出迎え。
思わず圧倒されました。
ジュニア模型さんは、店主さんと、奥様の二人で切り盛りしています。
「取材はいいけど、堅っ苦しいのは抜きにしようよ。」
そう言いながら、店主さんはお店と模型の話をしてくれました。

こだわりを求めて
「結構いろんなところから来るよ。出張のついでとかでね。」
お店に来られるお客さんは、豊橋だけではなく、三重や九州からも。
「個人の模型屋さんだけを巡る方もいるみたい。」
家電量販店だと売り切れているものが、個人店だと手に入るかもしれない。
そんな「掘り出し物」を探すような感覚で来店される方もいるそう。
実際、アニメや映画のガンダムシリーズのプラモデル:通称「ガンプラ」は、品薄状態が続いており、プレミア価格で取引されることもあるとか。
レジ横では組み上げられたガンダムがお出迎え。

ジュニア模型さんは、ロボット系のプラモデルの他に、クルマの模型、ラジコンも取り扱っています。

筆者がガンプラを組んでいたこともあり、オススメのプラモデルを聞いてみることに。
「ガンプラを最初に組んだ人は、他のプラモが組めないかもなぁ。」
「え、そんなことあるんですか?」
「プラモってボンドを使ってくっつけたり、塗装したりするのが当たり前だからね。」
レジ横に展示されているガンダムを見せながら、他のプラモデルとの違いを教えてくださいました。
「クルマの模型とかは、組み立てた後にボディから全部塗らなきゃいけないけど、近年のバンダイのプラモデルはよく出来てますよ。」
「ガンプラは組み立てるだけですごく色とりどり。これだって、スミ入れしてマッド塗装のためにツヤ消しを吹きかけただけだからね。」

店主さんが組み立て後に行ったのは、模型の溝に黒色の塗料を流し込むことで部品同士の影を強調する「スミ入れ」と、ラッカースプレーを全体に吹き、質感を高める「ツヤ消し」のみ。
スミ入れによって立体感が増し、ツヤ消しは金属のような重みを演出しています。
どちらも比較的簡単に出来る仕上げですが、このひと手間でクオリティがグッとアップします。
次にクルマのプラモデルも見せて、ガンプラとの違いを詳しく教えてくださいました。
「例えば、これがクルマのプラモデル。ボディーなんかは緑一色でしょ?」

クルマのプラモデルは、ボディーカラーを愛車と同じ色や自分好みの色で塗るファンが多いため、塗装前提でつくられているそうです。
ガンダムのパーツに比べると、パーツの色分けが少なく、組み上げるまでの工程が多いです。

「内部は結構よく出来てんだけど、ドアは開かなくてね。
人によってはドアを全部切り抜いて、開閉できるように改造したりするみたい。
模型屋ながら『そこまですんの!?』って思った。(笑)」
店主さんは「模型販売」のプロですが、「模型組立」のプロではありません。
お客さんの並々ならぬ「こだわり」に、びっくりすることもあるそう。 工具も、お客さんに「ないの?」と聞かれて種類を多く仕入れるようになったんだとか。

模型そのものだけでなく、それを組み立てる工具にもこだわれるのが、この趣味の奥深いところ。一方で、品薄や価格高騰が起こると、必然的にプラモデルを組むハードルも上がっていきます。
どんな人でも作れるように
「模型作りは、今では子供じゃ手が届きにくい趣味になっちゃったね。
若い子は、プラモデル組んだことないって子が多いんじゃないかな。」
そう語る店主さん。
子供の頃にやっていたプラモ作りを、大人になってからやる層が多いようです。
「ミニ四駆のパーツも、カーボンなら結構する。たっかいね。」

ミニ四駆は1982年から販売されている、乾電池とモーターで動く自動車模型。
発売当初から長く愛されている商品ですが、模型というよりはレーシングカーとしての様相が強いようで、拡張パーツを組み替え、速い機体を作ることに手間やお金をかけるそうです。これぞ「大人のゲーム」って感じがします。
「ラジコンも、ほんとのレースみたいに、路面の温度によって最適なタイヤを履き替えたりするんだ。オイルも硬いもの・柔らかいもので使い分けたりする。」
「競技」の方向で趣味を突き詰めていくと、どんどん手間やお金を掛けるようになるそう。
趣味へ深くハマっていくのは、これはこれですごく楽しいことです。
しかしながら、店主さんは「模型=手間とお金がかかる」ものとは考えていません。
お店のレジ横に並んでいる2体のガンプラ。両方とも、無塗装で作られています。
『どんな人でもこれぐらいのものが作れますよ。』そんな想いで展示してる。
模型づくりは奥が深い趣味。
追求しようと思えば、手間も時間もお金も、どこまでも掛けていけるものです。
だからこそ、趣味を始める最初のハードルまで上げなくてもいい。
店主さんのそんな思いが、プラモデルから見て取れました。
お店づくりが認められて
「他にもいっぱい模型屋さんあるのに、なんでうちなの?」
取材のお願いをする際、店主さんに何度も聞かれた言葉です。
ジュニア模型さんには駐車場がないため、クルマで訪れる際にはお店の前にベタ付けか周辺の駐車場を探すなど、少し工夫をする必要があります。
それなのに我々がこのお店を取り上げたかった理由。取材中、我々は何度もその光景を目にしました。
この日の取材開始時刻は午後1時半。ジュニア模型さんの開店直後です。
「いらっしゃい。」
入れ違いで何名か、お客様がご来店。
その全ての方に店主さんはさりげなく声をかけ、話しかけやすい雰囲気を作っていました。
お客様の目線が積みあがったプラモにあれば、取ってあげて。
品薄のプラモをダメ元で探しに来たお客様とも、プラモの会話を。

来店したお客様の多くは、この日お買い物をしませんでしたが、店主さんはそれでいいと言います。
「個人店って、どうしても入りにくいじゃない。『買わなければ帰れ』みたいな。
僕はそれが苦手で、自分のお店はそういう風にしたくない。」
お店に来たけど、買うものがないならまた今度でもいい。うちにないなら他のお店でもいいから手に入れて欲しい。
店主さんは、そう思ってお店作りをしているそうです。
プラモデルを展示している想いに、来店時の人柄の良さ。
「これからプラモデルを始めよう」という方にぴったりのお店が、このジュニア模型さんなのです。
そしてこのエピソードを象徴するのが、店主さんがお店を継いだ後のgoogleの口コミ。
気さくで、愛想よく対応してくれたというコメントが多く並んでいます。
SNSでの広報はしておらず、自分たちの評判もインターネットで特に調べないそうで、店主さんも知らなかった口コミの評価。
店主さんの目指しているお店づくりが、皆さんから愛されていることを感じます。
そんな店主さんに、オススメのガンプラを聞いてみることに。
「むかしに組んだことがあるなら、リアルグレード(RG)のガンダムはおススメ。
原作のポーズをキチンと再現出来るし、『こんなに技術が進化したのか』って感動すると思う。」

店主さんのオススメをもとに、このガンプラを購入。
Ver.2.0となっているのは、2024年にリニューアルしたからだそう。
以前このガンダムのver.1.0が発売されたものの、関節の動きが悪く不評だったとか。
次回ジュニア模型さんにお伺いする際は、出来上がったガンダムに感動した報告をすることになるかもしれませんね。
模型は一人で作る趣味。
しかしながら、進化した模型の技術、こだわりを持った手間の掛け方、ディスプレイに込められた想い。模型店には、先人達が感じた「模型への魅力」が詰まっています。
趣味を始めるのに、これほどまでに頼もしい場所は他にありません。
そして、その魅力を辿るための第一歩として、一度ジュニア模型さんを訪れてみては。
気さくな店主さんと、魅力の詰まった模型の箱が、あなたを待っていることでしょう。
SHOP INFOMATION
店名 | ジュニア模型 |
住所 | 〒441-8081 愛知県豊橋市西羽田町6−1 |
電話番号 | 0532-31-5769 |
営業時間 | 13時30分 〜 19時00分 |
休業日 | 水曜日・木曜日 |