ボードゲームを飲みにケーションの代わりに
「飲みにケーションは時代遅れ」
そう考える若者が生まれて久しい昨今。
コロナをからなんとなく引きずられ、会社の飲み会が「なし崩し的」になくなって。
「会社のイベントといえば飲み会だ!」なんて人には風当たりの強い世の中になってきました。
もちろん、中には上司との飲み会を楽しんでいる若者もいるでしょう。そんな方々にとっては、飲み会こそが一番盛り上がる場かもしれません。しかし、「ほんとに楽しんでいるか?」なんて問いには部下が本音で答えているとは限らないですよね。
そんな昨今の事情を鑑みて、「飲みにケーション」に代わる新たな選択肢、名付けて「ボドゲーション」をご用意しました。
実は若者の中で急速に広まっている「ボードゲーム」という趣味。新入社員と遊べば仲が深まること間違いなし!?
ということで今回は、豊橋のボードゲームカフェ「DEJANA」さんご協力のもと、ほぼ初対面の上司と実際に仲良くなれるのか、実際に検証してみました。
「上司」:50代。ほぼ初対面。ボドゲ歴なし。
「先輩」:29歳。僕が仕事を教わっている。ボドゲ歴15年。
「僕」:20歳。学生インターンとして加入。ボドゲ歴3回。
今回はこの3人でボードゲームを楽しんできました。
「ボードゲーム&カフェDEJANAさん」

ボードゲーム&カフェDEJANA – 愛知県/ボードゲームカフェ【ボドゲーマ】
豊橋駅から渥美鉄道を利用して愛知大学駅から徒歩3分 なんだかレトロな雰囲気を醸し出すような外観です。


いざ入店。
「いらっしゃい!!」
店に入ると店主の「つなぎさん」が笑顔で出迎えてくれました。

店主のつなぎさん
もともとしていた仕事でつなぎを着ており、仕事ついでに町内会の会合につなぎで行った際につなぎさんとあだ名をつけられたそうです。
常連のお客さんからも「つなぎさん!つなぎさん!」と呼ばれていました。

「こちらにどうぞ」と席を指定され着席。
ゆったりと店の内装を見ると、まるでおしゃれな喫茶店に来たかのよう。
聞いてみると飾りつけやトイレのドアなどはほとんど店長のつなぎさんがDIYで手作りしたとのこと。

先輩「え、結構安いね」
1ドリンク制で1時間300円。フリープランで最大でも2,000円と、かなり格安。
中高生は学割があり平日900円で遊び放題。
僕が中高生の時に近くにあったら毎日遊びに来てたかも。
僕はアップルジュース、上司はコーヒーを頼み、ドリンクを味わいながらさっそくゲームを開始!
今回先輩が僕たちのためにゲームを考えてくれていました。
ゲーム① 世代間ギャップを超えろ
「ITO(イト)」

ITOは数字の小さいカードから真ん中に置いていくゲームです。
しかし、ただ数字を単純に並べるだけではなく、数字を直接言うことはできません。
その代わりに、最初にお題を決めて自分のカードに書いてある数字をお題に沿って表現し合います。
数字は1から100まであり、数字が大きくなるにつれお題に沿ったものになります。
全員で協力しながら数字を順番に出し切ることができればクリアですが、今回は年代も立場も違う者同士。感覚や価値観の違いがどう影響するのでしょうか。
ゲームは全部で3ラウンド行います。
また、ラウンドごとに配られるカードが各自1枚ずつ増えていきます。
物は試し。棚にあったITOをテーブルにもってきていざプレイ!!
ラウンド1
まずお題カードを引きます。

今回のお題は「歌・曲の人気」
年代の違いが何よりも出そうなお題がさっそく来ました
ラウンド1なので数字カードを各自一枚ずつ配布しゲームスタート。

こちらが先輩視点のカードです。
皆さんは歌の人気で41という数字ならなんて例えますか??
いざ自分のカードをめくると書いてあった数字はなんと“1“
1は一番小さい数字なのでほかの人に出されるまいと人気のなさそうな例えを考えて
僕「Youtuberで、登録者が2人の7曲目ソングかな」
上司「それは人気ないね」
カードを表に向けると1という数字が書いてあり、上司も先輩も納得の表情。
これでラウンド1での僕のターンは終わり。
僕「お先に失礼します。」
あとは先輩か上司のどちらかが小さいカードを先に出せばクリア!
しかし、上司と先輩がずっと睨み合っている様子。
どうやら数字が近そう??
上司「じゃあ尾崎豊の(街の風景)で」
先輩「しらねー……」
世代の違いを感じるような選曲… どれくらいの数字なんだろう
僕「尾崎豊だから有名そうじゃないですか?」
上司「尾崎豊だけどドマイナーな曲だよ!?」
対して先輩は
先輩「うーん、じゃあ僕は人気ない声優の曲で」
人気ないとは言っているけれど……
先輩声優好きそうだからなあ
僕「じゃあ声優のほうが人気そうじゃない?」
先輩「人気ないんだよ??(笑)」
話し合いの結果先輩が先にカードを出すことに
先輩がカードを表に向けると先程のとおり数字は41
上司「うわああああ!!」

上司がすごく悔しそうな声をあげた。
もしかして失敗した??
上司のカードを表にすると

結果は39で失敗!!
失敗した場合は、3つあるライフを1つ失います。
ラウンド3まで、このライフが保てれば成功となります。
ラウンド2
ラウンド1で失敗してしまい次は成功させたいところ
ラウンド2では配られるカードが各自二枚になり難易度が上がります。
今回のお題は「おにぎりの具の人気」

数字カードが2枚配られ僕のカードは48と66
うわあこれは難しそうだ…
どうやら先輩とカードの数字が近そう
先輩「ねりうめで!」 僕「じゃあ味なしの鶏肉のみで」
話し合いの結果僕が先にカードを出して表にすると数字が(48)
先輩「うわーおれ45だわー(笑)」

惜しくも失敗!
ライフが一つ減って再開!
上司「おれまだ余裕だね」
先輩「その二枚なんなんですか(笑)」
上司「天むすと鮭だね」
僕「最高じゃないすか(笑)」
最後に上司がうれしそうな表情で(81)と(88)のカードを出してラウンド2クリア!

上司によると88が天むすだったようです。
ラウンド3
最後のラウンド3

お題は「時代遅れの言葉」
ラストに世代の違いを一番受けそうなお題が来ましたね。
ラウンド3なので、カードが各自三枚に増えて難易度がまた上がりました。
カードが計9枚となり、難しいためここで新たにラウンド3だけのお助けルールが。
数字カードを一枚引いて、基準にすることができます。
今回は「90」の数字を基準にすることに。
僕「数字が極端に高すぎて参考にならなさそう」
思い切り時代遅れの言葉にしようと、「春のあけぼの」としました。
ゲーム序盤は「X(旧twitter)」や「Tiktok」と比較的新しめの言葉が出てきて、難なくクリア。
しかしながら、ラウンド1,2とどちらも50付近の数字で失敗しています。
果たしてラウンド3終わりにライフは残るでしょうか。
「平成」と「モー娘。」どっちの数字が小さいんだろう?
話し合いの結果、「平成」のほうを先に選択。 結果は……

僅差ながら、今回も真ん中の数字でミス。
3人「もー!またかよおお!!」
やはり真ん中あたりの数字が鬼門でした。

しかしその後は順調に進み、なんとか最後までライフを残すことに成功!
年代の違いがあると、価値観によってズレが出てきます。
そのズレから来る難しさが、ゲームをより面白くさせていたと感じました。
ゲーム② 世界はあなたたちに託された
(パンデミック)
続いてプレイするゲームは店主のつなぎさんおススメのパンデミックというゲーム。

こちらのゲームも協力ゲームです
世界中に4つのウィルスが蔓延し、ウィルスの流行を全員で食い止めながらそれぞれのワクチンを作り根絶させます。
プレイヤーには役職が与えられそれぞれの役職に応じた効果が得られます。

僕:衛生兵(ウィルスを効率的に取り除くことができる人)
先輩:科学者(ワクチンを効率的に作れる人)
上司:通信司令員(他のプレイヤーを動かせる人)
になりました。 つなぎさん「それ最強のチームですよ(笑)」

つなぎさんにルールと条件を教えてもらい、ある程度動き方を理解してゲーム開始!
果たしてクリアはできるのでしょうか。

プレイヤーは自分のターンに4つの行動ができます。
①世界中の都市へ移動する。
②自分のいる都市のウィルスを除去する
③ワクチンを作る
④同じ都市にいる仲間に、自分のカードを渡す
自分のターンに上記の行動を合わせて4回することができます。
なので、2回ウィルス除去をして2回移動するなんてことも。
各自順番に行動をしていきますが、1人動き終わるごとにウィルスが世界中で増えていきます。
ウィルスの爆発を防ぎながらウィルスを作っていかなければいけません。
また行動するたびに都市の書いてあるカードを2枚補充します。
しかし…
僕「なんだこれ!!」

都市カードの中にはエピデミックカードといって、ウィルスの蔓延を猛加速させるカードが入っていました。このカードを引いてしまうと、ウィルスの感染スピードが一気に加速し、世界はパニック寸前に。
ターンを終えるたび、固唾を飲んでカードを引き、「頼む、来るな!」と心の中で叫びながら、手札をめくるあの緊張感。1枚、2枚──セーフ…。
手札を引くという行為そのものにもリスクが伴うため、常にハラハラします。
先輩はカードを引くときに祈っていました。
本気すぎる……
僕「ここの辺りのウィルス除去は任せてください」
先輩「赤いウィルスのワクチンは作れたよ!」
上司「北京がやばそうだね」
3人で協力し合いながらついにゲームは終盤に。
僕「あれ?これってまずくない?」 4種類あるウィルスのうち3種類のウィルスのワクチンは作れたが、あと1種類に対するワクチンを作るためのカードが足らないかも。

ワクチンを作るためにはその色のカードを5枚(科学者は4枚)必要。
さらに、カードをほかの人に渡すには渡すカードに書いてある都市に2人ともいないといけないという。(リマに2人そろって初めてリマのカードを渡せる。)
僕「こうしたらどうですか?」
先輩「いや、間に合わないね」
上司「ひとまずリマに行くよ。」

最終的に悔しくも黄色のワクチンに必要なカードが集まらずにタイムオーバーに。
(もっと早く間に合わない可能性に気付いていれば…)
最後に盛り上がりを見せてゲームは終了。
上司「いやあ、楽しかった!ありがとうね」
と初めての本格的なボードゲームであったが、とてもご満悦の様子。
初めてお会いした上司ではありましたが、退店する頃にはとても仲良くなることができました。

人生を遊び尽くす店主さん
今回利用させていただいたボードゲームカフェDEJNAさん。
店主のつなぎさんに企画を話すと「おもしろいじゃん!」と非常に前向きにご協力いただけました。
「ボードゲームは年齢問わずにできるからね。
この前も社長さん含めて仕事終わりにいらっしゃったよ。」
と、実は以前にも会社の行事で使われていた方がいたそう。

元々は、自動車部品の営業の仕事をしていたつなぎさん。
「仕事って言っても遊んでたんだよね。お客さんと一緒にゲームしたりボルダリングしたり、釣りにも行った。そこで仲良くなった帰りに『そういやこれ頼めるか?』って言って受注をもらって会社に行く。」
当時楽しんで仕事をしていたつなぎさんは営業トップだったそうです。
つなぎさんはある日「営業マンとしての色気がない」と言われたことが人生の転機になったとのこと。日常と仕事にオンとオフがあることを自覚し「ハッ」となります。
それ以来、お客様に(○○しようぜ)と誘われたらすべてを掲げてやるぞとなったそう。
実はつなぎさんがボードゲームに出会ったのはそんな職場でのふとしたきっかけでした。
「子供にスイッチを買ってあげたのね、そしたら倒されたときにすごく口が悪くなっちゃったの。そんな愚痴を職場の同僚にこぼしたらボードゲームを薦められて。目の前に対戦相手がいると変なこと言えないしね。」
「実際買って遊ぶと、子供が楽しくて『もう一回』って言うの。それが何回も聞きたくてボードゲームを買っていったらいつの間にか増えちゃったね。」
ボドゲが10個から20個に増えていくと子供が成長していて
「パパ、これされたらキツいっしょ。」と言って、つなぎさんにとって痛い手を突いてくることに。その時(うわぁ…めっちゃ成長してるじゃん!)と思い、徐々につなぎさんも本気で子供と対戦するように。
以来新しいボードゲームを買うと子供と真剣勝負になっていったとのこと。
そうすると、遊びながら成長していくことに、うちの子だけじゃもったいないと思ったそう。
その時にボードゲームを教えてくれた同僚が「やりたいことがある」と仕事を退職するという話を受けます。そしてその同僚が名古屋でボドゲカフェを始めたとのこと。
つなぎさんはその時トップ営業マンで仕事には不満は全くなかったが、もっとやりたいことができたと決心して仕事を退職し、奥さんには事後報告で「辞めた」と伝えたそう。
その後つなぎさんはお店作りに励みます。
床や壁などの仕方ない部分だけ業者にお願いをしてあとはDIYして自分たちで作ったそう。
「当時はコロナで学校が休みで子供たちにも手伝ってもらった。子供にすべてができる過程を見せることができた。すべて勢いだけどね。」
このように自由に生きてきたつなぎさんだからこそ、ボードゲームの楽しさ、自由さにある魅力を伝えたいとのこと。
「ボードゲームのいいところは、たとえルールが間違えていたとしても『こうじゃないかな』と自由に受け入れてゲームを進められることだと思う。そのために僕も(間違っているなー)と思っても途中で口を出したりはしないからね。」
つなぎさん「ボドゲカフェをやっていて毎日が楽しいよ。悩んでいる人がいたら『いつかこんな生き方をしてもいいんだよ』とひとりでもそう思ってくれたら嬉しい。」
忙しい仕事に人間関係。
社会人として生きていくうえで、時には窮屈なこともあるかもしれません。
そんなときは是非、職場の方を誘って「ボードゲーム&カフェDEJANA」まで。
沢山のボードゲームと遊び心を宿した店主が、あなたをお待ちしております。
SHOP INFOMATION
店名 | ボードゲーム&カフェDEJANA |
住所 | 〒441-8064 愛知県豊橋市豊本町国隠20-5 |
電話番号 | 090-5455-6177 |
営業時間 | 8時00分 〜 20時00分 |
休業日 | 火曜日 |