「未使用車」は新車ではない!中古車は値段だけで選ばない


「未使用車」って?

車を新しく購入する際、新車か中古車の選択肢がありますが、最近よく聞く「未使用車」。

未使用車とは、一度は登録している且つ新車のように未使用な状態の車のことを指します。

※登録…陸運局に申請し、車検証とナンバーが交付されること。登録日は、登録した日の事で、車検満了日となります。

未使用車は、「中古車」に分類されます。

車は、一度も登録していないものを新車、登録済みの車のことを中古車としています。未使用車とは、一度は登録をしている車なので、中古車に分類されるのです。

つまり未使用車は、中古車のデメリットも持ち合わせています。

例えば、初回車検です。初回車検の満了日は、新規登録日から3年後となります。

新車であれば、購入後に新規登録し、登録日から丸3年の期間があります。

しかし未使用車の場合は、登録済みの車なので既に登録された日から3年数えます。そのため、新車よりも未使用車の方が、購入してから車検が訪れるまでの期間が短いのです。

中古車に分類されるとしても、新車に近い状態のものが新車より安く買えるのは、未使用車のメリットと言えます。

しかし、安さを重視するのならば、未使用車を選択することだけが必ずしも正しいとは言えません。それはどういうことなのか、他の中古車と比較してみましょう。


「未使用車」と「試乗車」どっちを選ぶ?

ここでは、一般的な中古車、もともと試乗車だった車、そして未使用車を見てみます。

どれも共通しているのは、「中古車」ということです。

以下の特徴の中古車3台を例に挙げて比較します。

一般的な中古車試乗車未使用車
走行距離50,000km2,000km6km
年式5年落ち1年落ち1年落ち
オプション
(ナビ、ETCなど)
装着済み装着済みほぼ付いていない

「一般的な中古車」のメリット・デメリット

◎車両本体価格が安い

年式が古いものや走行距離が伸びているものは、車体価格が安くなります。

×車の状態があまり良くないことも

前のオーナーによって、車の状態がかなり左右されます。車内のにおいや、座席の状態などは実際に確かめてみる必要があります。

また、メンテナンスも同様です。前オーナーがこまめにオイル交換等のメンテナンスを行っているかどうかわからないこともあり得ます。

「試乗車」のメリット・デメリット

◎未使用車より車両本体価格が安い

未使用車と違い走行距離が伸びています。走行距離と中古車の販売価格は、基本的に反比例します。ですので、試乗車は走行距離が伸びている分、購入時の金額が安くなると言えます。

×走行距離が伸びている。既に誰かが乗っている

新車に近い状態であることが魅力の未使用車とは違い、不特定多数の人が運転している車になります。

「未使用車」のメリット・デメリット

〇新車さながらの状態

走行距離も伸びていませんし、車の状態は他の中古車の中では一番良いと言えます。

×オプションが付いていない=初期費用が高い

未使用車の多くはナビやETCのオプションが付いていないものがほとんどです。また、未使用車として出回る車は低グレードが多く、求めている装備がついていないことも考えられます。よって、車両本体価格とは別途、オプション代がかかることがあるのです。

「未使用車」と「試乗車」共通のメリット

〇特定の人に所有されていない

未使用車も試乗車も、一度は登録がされているものの、特定の人に所有されていたわけではありません。そのため、車内のにおいやシートなどのクセはほぼついていません。

〇メーカー保証継承をしていれば、保証が利く

新車には保証がついてきます。中古車であっても、条件を満たせば保証継承をすることが可能です。メーカー保証とは別に、中古車販売店独自の保証が付けられることがあります。中古車販売店の保証は高額であったり、内容がメーカー保証と異なることもあります。

一般的な中古車試乗車未使用車
車体価格
新しさ(綺麗さ)×
オプション
(前オーナーによる)
×
保証

こうして比べてみると、試乗車が未使用車のメリットを持っていることがわかります。その上、未使用車よりも安くなることもあるのです。

一方、未使用車は、中古車の中でも車両本体価格が高額になりますし、オプションや中古車販売店独自の保証や点検のパックが追加されることがあります。

ですので、車両本体価格だけで比較するのではなく、必要なオプション込みの価格で比較することが重要です。

また、別途追加された初期費用に、どんなオプションや保証、整備代が含まれているのかを事前に確認しておくことが必要です。


まとめ

「未使用車は安い」という、なんとなくのイメージだけで車の購入を決めてしまうのは、損をしてしまうかもしれません。

「安さ」かつ「新車に近しい状態」を重視する場合、(新車よりも)車両本体価格が安いという理由だけで未使用車を選ぶのはかなり選択肢を絞ってしまいます。

走行距離が多少伸びていても、未使用車以外にコスパの良い中古車を見つけることができるかもしれません。

例えば、5年落ち50,000km走行が一般的によくありがちな経年走行距離だとしたら、1年落ちで2,000km走行の試乗車は、かなり経年走行が少なく、コスパの良い買い物という解釈もできます。

中古車購入の際は、一番何を優先するかを明確にしたうえで検討してみてください。

何を選択したらいいのか迷われる際は、ぜひ東愛知日産にご相談くださいね。

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