電気自動車、実際どうなの? 5年乗った体験記

ガソリンを使わず、モーターと電気の力で走る100%電気自動車。

気付けば、海外だけでなく、国内でもラインナップが増えてきましたね。

しかしながら、「電気自動車って実際どうなの」と思う声があるのも事実。

そこで、電気自動車リーフを5年間乗った私目線から、よく聞かれる電気自動車の質問をまとめてご紹介。

メリットだけでなく、デメリットもしっかりお答えします。


走りってどう違うの?

ガソリン車と比べて、一番のメリットと言っても過言ではないのが、加速の気持ちよさ。

これに関しては、ガソリン車やハイブリッドなど、他の追随を許さない魅力があります。

アクセルをしっかり踏むと、体がシートに貼りつくほどの加速を感じることが出来ますね。

「そうはいいつつ、加速なんてこだわってないよ」という方。

電気自動車の加速には、二点追加でメリットがあります。

1.

「右左折、車線変更が安心」

ガソリン車は、ガソリンを爆発させ、エンジンを動かすことで走ります。
つまり、アクセルを踏んでからタイヤが動くまでに、一瞬のタイムラグがあるんですね。

このタイムラグによって、右左折や車線変更の際、タイミングによってはヒヤッとすることがあります。

個人的に都市部を運転したくない理由がこれです。
車線変更や右左折が多く、交通量も多いですからね。

そして、電気自動車はこのタイムラグがありません。
電気制御により、踏んだ信号がそのままモーターに伝達されます。

つまりは踏んだら踏んだだけ進んでくれます
ヒヤリハットが少ない分、ストレスが減るわけですね。

2.

「アクセルの踏みすぎがなくなる」

踏んだら踏んだだけ走ってくれることに加え、加速の良さも相まってアクセルをベタ踏みする必要がありません。

高速走行する際でも、ガソリン車ほど踏む必要がなく、自然にスピードを上げられます。
踏まなくていい分、加速するときの足が疲れにくく、運転が楽になります。

こんな形で、加速に関しては素晴らしいものがあります。
スポーツカーのように暴れるわけではなく、あくまで日常でのストレスを軽減してくれるのが嬉しいですね。


維持費って安くなる?

まず、購入時にかかってくる税金が安くなります。

環境負荷に応じて税金がかかる環境性能割は非課税、クルマの重さで課税される重量税は購入時と初回が免税。

愛知県にお住まいであれば、令和7年3月までに購入した電気自動車は、自動車税も5年間免税。(軽自動車を除きます)

車両本体が高い分税金は安く、購入後の維持費は抑えめです。

さらにエンジンがないぶん、エンジンオイル、オイルエレメントといった定期的な交換物に加え、火花を起こしてガソリンを爆発させるスパークプラグ、エンジンの動力を伝えるファンベルトといった消耗部品もありません。

車検の費用は、ガソリン車に比べて間違いなく安くなると考えられますね。

しかしながら、ネックになるのが保険料の高さ。

この高さは、運転手が持つ保険等級ではなく、クルマそのものが持つ「料率クラス」から来るものです。

料率クラスとは、損害保険料率算出機構が算出する、保険料の割増率を数字で表したものです。

過去の事故や盗難の実績から、「そのクルマにどれぐらいリスクがあるのか」をクルマの型式ごとに毎年算出しています。

保険金支払の実績が少ない型式は低リスクとして小さな数字に、逆に保険金支払の実績が多い型式は高リスクとして大きな数字になり、大きい方が保険料も上がることになります。

そして電気自動車はこの料率クラスが高めの傾向があります。

バッテリーが高額だからなのか、ドライバーに事故が多いのか、はたまた一回の事故の金額が高いのか。

数字から詳しいことは読み取れませんが、高いことで保険料が割り増しになることは事実。

保険の対象となる車の価格が高くなるのと相まって、保険が高くなることは覚悟しておきましょう。


充電、めんどくさくない?

電気自動車で一番聞かれる内容。長距離運転での充電ですね。

一度の走行距離がガソリン車に比べて短いうえ、ガソリン車のように一瞬で給油できるわけではありません。

そのため、どうしてもネックに考える方も少なくないです。

これに関して僕の視点でお話をすると、長距離の目的が何になるかでガラッと変わります。

1.

「”旅”なら全く問題はない」

行先と宿だけ決めて、道中はのんびり旅。

時間に縛られずに目的地までの道のりを楽しむような長距離移動であれば電気自動車ほど適しているクルマはありません。
そもそも長距離運転に休憩は必須ですので、その際にクルマも一緒に充電すればいいのです。

最近では道の駅やサービスエリアも充実しており、お食事やお土産などもゆっくり選ぶことが出来ます。
景色を見たり、その土地でしか感じられないものを見たり。
あえて一度高速から降りて充電し、近くのお店で買い物をするのもありですよ。

注意点は、充電が減り切る直前ではなく、少し前で余裕をもって充電すること。
電気自動車のメーター画面には航続可能距離が表示されていますが、それはあくまで目安。

エアコン、山の登り坂、冬の寒さなどでバッテリーがみるみる消耗する場合があります。
全てのSA・PAに充電設備がついているわけではありませんので、少し前で充電することを心がけましょう。

2.

「イベントには向かない」

テーマパークで朝一から思う存分遊びたい、〇時からのコンサートに行きたい、など「行った先で時間をたくさん使いたい」場合、電気自動車はおススメしません。

交通渋滞に加え、充電スタンドが空いていないことでさらに待つ場合、自分のイメージしている到着時間につかないことも。

さらに、楽しみを終えてクタクタで帰ろうとしても、帰り道も同じように道中電気を入れながらの長距離運転。

出発前にあらかじめ電気を「入れておける」行きとは違い、帰りは帰るための電気を「入れること」からスタート。
帰宅時間は、確実に遅くなってしまいます。

こういった場合は、素直に友人やご家族にクルマを借りたり、公共交通機関を使ったりする方が無難です。

例えば日産の電気自動車の場合、急速充電をするための充電サービス「ZESP3」を契約していると、日産レンタカーが最大50%OFFで借りることが出来ますので、一台しかお持ちでない場合はそちらを検討するのも手ですよ。


まとめ

そんな形で、お客様によく聞かれることを、実際に電気自動車を乗ってきた経験からまとめてみました。

税金と充電ばかりが目につきがちな電気自動車ですが、走りのストレスが無かったり、充電もオデカケの仕方で工夫出来たりと、乗っていて楽しいクルマではあります。

ディーラーの営業マンの中には、実際に電気自動車に乗っている方も多くいます。

今回お伝えした内容の他にも、電気自動車の魅力を経験談で語ってくれると思いますので、気になる方は是非、お声掛けしてみてくださいね

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