仕事。 [著] 川村元気

新進気鋭の映画プロデューサーが生き方の先達12人に聞く「私と同じ年の頃、何をしてましたか?」

力強くシンプルに刻印された表題「仕事。」という字体。書籍の帯の「私と同じ年の頃、何をしてましたか?」というキャッチに惹かれてふと手に取った一冊。著者の川村元気という名前をうかつにも知らなかった(須藤元気じゃないし!?)
かつて映画好きの自分も40代になり、仕事も脂が乗り、半年に一本映画館で見るくらい。川村元気!?・・・『告白』『悪人』『東のエデン』『おおかみこど もの雨と雪』『モテキ』・・・なんだ凄いプロデューサーじゃないか!そこからぐっと気持ちが入り、中をパラパラめくる。
山田洋次、沢木耕太郎、倉本聰、秋元康、宮崎駿、糸井重里、篠山紀信・・・12名の対談者を目次で見、読む前に著者の意図が分かる。

気鋭のプロデューサーといえ、まだ36歳。
後半生の時間はたっぷりある。対談相手は皆、凄い仕事をいくつも成し遂げ、世に大きな影響を及ぼした大先輩ばかり。著者は後半生をどんな生き方をしていこうか、対談を通じ、贅沢な時間をもらい、思考を巡らそうとしてるんだ、と。

素敵な生き方をしてきた先達たちも40前後に挫折や壁にぶつかり「惑う」。
不惑・・・四十にして惑わず、という故事どころか、皆さん大いに惑ったからこそ、豊かな後半生を手に入れた。凄い人たち。
そんなドキュメントを気さくな対談を通じて垣間見ることが出来る良書。
折しも春は新しい出会いの時期。仕事が変わり、暮らし方も変わりがちな時期。
そんな時期に、生き方の達人たちの「惑い」の時期を垣間見ると、明日からの時間も全く違う展望を描けるかもしれない。

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