予想通りにならい‘今’を形に残すこと。

子育ておしゃべりcafé講師【親子クラフト】林 愛さん

「おはようございます」
元気な声がたくさん聞こえてくる教室内。

親子でいっしょに作る、手形アートの造形。

学校やお家ではちょっと体験できない、思いきりできる創作。

思い浮かべてみるだけでワクワクしますよね。
林さんの大切な気持ちのつまった、おやこのアトリエ「ポッシュコロレ」のレッスンにお邪魔しました。

この日は令和の文字と手形アート。
(撮影日2019.5.18)

―アトリエを作ったときはどんな思いでしたか?

当初は、子どもに「楽しさを伝えたい」「経験を残したい」と始めました。
ただ、親の予想通りに子どもは動かない、想定外のことが起きます。
いい意味でも、そうでなくても。
お母さんに、まあいいか!という気持ちになってもらいたいと今は思っています。

まずは筆で「令和」を書き始めます。

小さなお子さんが多い中、墨汁や筆を使うことは家では避けること。
林さんは、そこも考慮済みでのレッスン内容だとおっしゃっていました。

絵の具のベタベタ、ねちゃねちゃとした体験をして欲しい。
「この感触苦手かも」とかもやってみて初めてわかる。
やれないこと、だめなことを発見してもらうのも重要なこと。

手形に使う絵の具、色を組み合わせてペタ!
青色と黄色、青色と青色、赤色と黄色。
大人が先に答えを言うのはここではご法度です。

それは、子どもたちの「知る」ことを大切にしているから。

足でもペタペタ。
できあがった作品を、見せ合いっこ。

どれもすてきで、今しか作れない。
自分で作ったものだから、特別に出来上がりはうれしいはず。

―レッスンで林さんが「待つ」ことを多く感じましたが、どうしてですか?

情報をあげすぎてしまうと、指示待ちになってしまうからです。
その子の意思に耳を傾けることで可能性が広がると思います。
子どものためだけじゃなく、ママのためにもなればうれしいなと。

0か100じゃなくで、50でもいいよって伝えたいです。

子育てをしていると、予想通りにいかないことが多くあります。
そのことを受け入れて楽しんで欲しいです。

守りに入ってしまうと、「あれもだめ」「これもだめ」といってしまいがち。
大人が子どもに植えつけてしまう、言葉ひとつひとつ考えていきたいです。

レッスンが終わっても、みんな絵の具をさわりたがります。
そして、自分の好きな色や今日作った色を互いに伝え合う。

だんだんと子どもだちが心を開いて行くような、そんな場面に出会えました。

―今後はどのようなことをしていきたいですか?

豊橋だけでなく、全国のひとと繋がってみたいです。
目の前の子どもも、まだ知らないひとも距離関係なく、いろんな所でやりたい。

おばあちゃんになっても、アトリエをやりたいです!

ひとつひとつの言葉が、とても丁寧な林さん。
言葉の奥にある‘想い’はとても自由で大きくて愛に溢れているのが感じられました。
そんなあたたかいアトリエを覗いてみませんか?

※こちらは2019年に取材したものです。2022年3月まで林さんの講座はお休みです。

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